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投資成功のカギは目的・目標を持つこと

投資成功のカギは目的・目標を持つこと
勉強や部活、資格試験、仕事をしている中で、目的・目標をしっかりと決めて取り組むようにと言われた経験はありませんか? 投資も同じで、目的・目標をきちんと設定をすることが投資で成功するカギと言っても過言ではありません。

なぜ投資にも目的・目標が大切かというと、いくら貯めたいのか、そのためにはいくら投資で増やす必要があるのかがわからなければ、必要以上にリスクを取ってしまう可能性があるからです。投資で失敗する人は、必要以上にリスクを取ってしまった結果、大きな損失を出してしまうパターンが圧倒的に多いです。

この記事では、投資をするときの目的・目標の決め方と、どうすれば目的・目標に合わせて最適な投資方法を選べるのかについて説明していきます。最後まで読んで投資成功のカギを学んでいきましょう。

 

1. 投資の目的・目標を決めよう 

 

 

「周りがやっていたからとりあえず始めてみた」「勧められて特に断る理由がなかった」というようになんとなく投資を始めみたは意外に多く、投資をおこなっている人の約4割が明確な目的を持っていないというデータありますただ「お金を増やしたい」という思いはあっても「いつまでにいくら貯めたい」と目的はないという人にとっては、突然目的を決めた方がいいと言われても、悩んでしまいますよね。

 

そこで年代別の投資目的を参考にしてみましょう 

 

 

(1) 20代は結婚資金 

20投資目的の上位結婚資金と将来の備えです

結婚式にかかる費用は、民間の調査によると挙式・披露宴が350万円、新婚旅行など式後の費用が70万円、この他にも婚約指輪や新居費用などさまざまな出費があります。結婚資金の準備を考えている人は最低でも400万円準備しておきたいところです。 

 

 

(2) 30代は子育て資金 

30投資目的の上位は子育て資金と住宅購入資金などです 

子ども小学校から大学卒業までにかかる費用は公立だと1,200万円すべて私立に通わせようとした場合は2,500万円ほどかかります。また、子どもに習い事をさせようとするとさらに必要資金は増えるので注意しましょう。 

 

 

(3) 40代以降は老後の生活資金 

40投資目的の上位は退職準備・老後の生活資金などです。 

少し前にニュースで話題になりましたが、金融庁は65歳の夫婦が95歳まで不自由なく生活するためには2千万円の金融資産の取り崩しが必要になるとの試算を示しました。これは必要最低限の金額ですので、友達とランチをしたり、夫婦で旅行に行ったり余裕ある生活したいと考えた場合には、3千万円ほど見積もっておいたほうがいいでしょう。 

 

 

 

目的が定まったら、次に「何年後までにいくら必要か」考えてみましょう。目的が決まってくれば必要金額を出すのは簡単だと思います。ただし必要金額は一度決めたら終わりではありません。生活環境や経済状況は日々変わるので、年に何度かは見返すようにしましょう。 

 

 

 

 

2. 現状とのギャップを知ろう 

 

必要な金額が設定できたら、次現在の自分の状況確認ましょう 

 

・あなたの年齢はいくつですか? 

・現在の資産はいくらですか? 

・投資に回すことのできる余剰資金はいくらありますか? 

・家庭を持っていますか? 

・持ち家ですか、賃貸ですか? 

・子どもがいますか? 

・子どもを公立私立どちらに通わせようと考えていますか? 

 

これらは人によってると思います大切なことは、現在の自分の状況をしっかりと把握し、必要金額を準備するためにはいくら足りないのかというギャップを算出することです。 

 

例えば、5年後に400万円必要なケースで考えてみます。現在の貯金が100万円年に50万円貯金できるとすると、5年後に貯まるお金は100万円+(50万円×5)=350万円となり、400万円には50万円足りないことがわかります。これがギャップです。この50万円というギャップを5年間投資することで埋める、つまり5年で50万円増やすことが目標になります。この期間と目標の金額がはっきりと見えるようになることで、それに合わせた最適な投資方法を検討できるようになります。 

 

 

 

 

3. ポートフォリオ(モデルケース)を組んでみよう 

 

目標決まったら、投資のポートフォリオを考えてみましょう。ポートフォリオとは、自身の保有する(保有を予定している)資産の組み合わせやその比率のことを指します目標とする金額やいつまでに目標金額に到達したいのかによってポートフォリオの組み方は変わっていきます。参考にいくつかのポートフォリオを見ていきましょう 

 

 

(1) リスクを極力抑えながら堅実にリターンを得るポートフォリオ 

価格の変動が小さ安全資産と言われる「国内債券」「先進国債券」などを中心ポートフォリオを組みます。リスクが小さい分、リターンはそれほど見込めません。少ないリターンで十分に目標金額達成できる場合には適したポートフォリオと言えるでしょう。リスクを冒す必要がないのであれば、極力リスクを抑えて、堅実に運用ができる安全資産でポートフォリオを組みましょう 

 

 

 

 

(2) 積極的にリターンを狙うポートフォリオ 

目標金額と現状ギャップが大き貯めなければいけない期日までの期間が短いときなど、高いリターンを得るためにリスクを冒す必要が出てきます。値動き大きく高いリターンを狙うことができる新興国の株式や新興国の不動産などを中心ポートフォリオを組むようにします。積極的にリスクをとり、リターンを狙いにいくため、投資先を慎重に選ばなければ、逆に資産を減らしてしまう可能性もあるということを認識しておきましょう 

 

 

 

 

(3) 資産分散のポートフォリオ 

ある程度のリターンは必要だが、リスクも抑えたいというは資産を分散させる投資方法がおすすめです。安全資産、リターンを狙える資産など、さまざまな資産に満遍なく投資をすることで、急激な下落のリスクを抑えつつ、幅広く収益獲得の機会をうかがうポートフォリオを組むことができます 

 

 

分散投資の重要性はこちらからご覧ください。

 

 

 

 

4. 専門家に相談しよう 

 

自分でポートフォリオを組むのが難しいという方は専門に相談するのがおすすめです。 

現在の状況や目標金額からいつまでにいくら増やさないといけないかわかっても、それを実現する投資方法となるとどうしても一定の知識が必要になります。「投資では時間を味方にしろ」と言われるように、投資を始めるのは早ければ早いに越したことはありませんから知識を身につけるのに時間がかかるようなら、専門家に相談して的確なアドバイスをもらうほうが、より早く目標の金額に近づけると思います。 

 

コロナや少子高齢化、人生100年時代など先の読めない時代になりました。 

そんな時代だからこそ、しっかりと目的と目標を持って投資を始めてみませんか? 

 

 

 

サラリーマンの資産運用についての動画はこちらをご覧下さい!

 

 

 

 

荒木 杏奈
執筆者:荒木 杏奈
アンナアドバイザーズ株式会社(Anna Advisors Co.,Ltd)
CEO / 宅地建物取引士 / 1984年生まれ、東京都出身
大手広告代理店セプテーニ(株)入社、その後SBIグループを経て2012年よりカンボジアの首都プノンペンの金融機関に勤務。
2013年に独立し日本とカンボジアに拠点を持ち、国内・海外の国際不動産サービスを展開
著書:東南アジア投資のラストリゾート カンボジア (黄金律新書) 新書 幻冬舎

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