タイでの不動産投資の特徴は?手順や失敗事例を紹介!
「タイでの不動産投資の失敗事例が知りたい」
上記のように、タイでの不動産投資に興味を持っている方は少なくありません。東南アジアの国でもタイは在住している日本人が多いため、現地の情報を集めやすく新興国の中でも投資がしやすい環境のためです。
ただし、デベロッパーの信用度が低いといった注意点があるため、タイの不動産投資についてよく理解をしておくことが重要です。そこで、この記事ではタイで不動産投資をするときのメリットやデメリット、購入手順、失敗事例などについて詳しく解説していきます。
最後まで読んで参考にしてみてください。
目次
1. タイで不動産投資をする際のメリット
タイで不動産投資をする際のメリットは以下の5つです。
(1)経済成長によって不動産価格が上昇する可能性が高い
(2)日本人が多く住んでいるため情報が集めやすい
(3)現地の日本人に管理を任せることが出来る
(4)日本と比べて物件価格が安い
(5)日本と比べて税金が安い
それぞれについて説明していきます。
(1) 経済成長によって不動産価格が上昇する可能性が高い
タイは著しく経済成長している国であるため、不動産価格が上昇する可能性が高いです。具体的には2000年初頭から工業化が進んでおり、自動車製造関連においても大きく成長しています。さらに経済成長に伴い、世帯収入についても増加している状況です。
参考資料:経済産業省
(2) 日本人が多く住んでいるため情報が集めやすい
タイは日産自動車やトヨタ、ホンダなどを中心に多くの企業が進出しているため、現地に住んでいる日本人が多いです。2018年のデータではありますが、タイに在留している日本人の人数は75,647人(参考:外務省)になります。
このように日本人が多く住んでいるため、他の東南アジアの国より容易に不動産の情報を集めることが可能です。
(3) 現地の日本人に管理を任せることが出来る
前述したように現地に在住している日本人が多いため、現地で不動産の管理をしている日本人も多いです。そのため、購入後の不動産の管理を日本人に任せることが出来ます。このようにタイは他の東南アジアの国と比べて、日本人にとって投資しやすい環境です。
(4) 日本と比べて物件価格が安い
タイは日本と比べて物件価格が安いです。そのため、自己資金が少なくても不動産投資を始めることが出来ます。資金に不安があり、日本での不動産投資を諦めた方は、タイでの不動産投資は一つの選択肢と言えるでしょう。
(5) 日本と比べて税金が安い
タイは日本と比べて税金などのコストが安価です。例えば、相続税、消費税(対個人取引)が掛かりません。ただし、2020年から固定資産税に相当する土地建物税が課税されており、昔よりも税金が高くなっているため注意が必要です。
2. タイで不動産投資をする際のデメリット
タイで不動産投資をするときのデメリットは以下の3つです。
(1)先進国に比べると情報が集めにくい
(2)カントリーリスクがある
(3)デベロッパーの信頼性が低い
それぞれについて説明していきます。
(1)先進国に比べると情報が集めにくい
前述したように東南アジアの国の中では情報収集がしやすい国ではありますが、先進国と比べると情報が集めにくいです。さらに、タイは不動産業を行うために免許が必要ないため、現地の不動産業者からの情報は信頼性が高くありません。そのため、現地の情報を集めるときは、現地の日本人が発信している情報を集めるようにしてください。
(2)カントリーリスクがある
タイの主な産業は前述した製造業と環境業がメインであるため、他国の経済状況などを受けやすいです。そのため、カントリーリスクは比較的高いと言えます。
(3)デベロッパーの信頼性が低い
タイは竣工前に不動産を購入するプレビルド方式を採用しています。そのため、デベロッパーの信頼性が非常に重要です。しかし、タイは不動産市場がまだ成熟していないため、大手以外のデベロッパーの信頼性はあまり高くありません。タイはデベロッパーの信頼性が低いため、大手デベロッパーや日系のデベロッパーの物件を購入するようにしてください。
3. タイで不動産投資を成功するためのコツ
タイで不動産投資を成功させるコツは以下の2つです。
・信頼出来るエージェントを見つける
・信頼出来るデベロッパーの不動産を購入する
特に信頼出来るエージェントを見つけることは最も重要です。信頼出来るエージェントからの情報は正確で、自身で情報収集したときよりも良い物件を購入できる可能性が高まります。
4. タイで不動産を購入するときの手順
タイで不動産を購入するときの手順は以下の6つです。
(1)エージェントや仲介を探す
(2)現地視察して立地選定
(3)ローンを申し込む
(4)不動産の売買契約をする
(5)購入費を支払う
(6)物件の引き渡し
それぞれについて説明します。
(1)エージェントや仲介を探す
物件を選ぶ際に現地に詳しいエージェントを探すことは重要です。インターネットなどでも物件の情報収集できますが、利回りや価格などの数字の情報に限られてしまいます。そのため、エージェントから周辺環境などの詳しい情報を集めることは、不動産投資を成功させるうえで欠かせません。
(2)現地視察して立地選定をする
物件の目星がついたら現地視察することが重要になります。現地を直接確認することで利便性などを自身の目で確かめることが可能なためです。
(3)ローンを申し込む
自己資金が足りない人はこの段階でローンを申し込みします。しかし、基本的にタイの金融機関は外国人に融資をしてくれません。融資をしてほしい方は国内の金融機関から融資をしてもらう必要があります。ただし、国内の金融機関でもタイの不動産投資に対して融資してくれる金融機関は非常に少ないです。
例えば、融資してくれるオリックス銀行でも、国内に抵当権を付けられる不動産を所有していることが条件です。このようにタイの不動産投資で融資を受けることは難しいので、注意してください。
(4)不動産の売買契約をする
購入する不動産を決めたら、仲介の会社を通して売買契約を行います。契約するときは仲介会社に任せずに自身でも契約内容を確かめるようにしてください。
(5)購入費を支払い後に物件の引き渡しを行う
売買契約後に購入費を支払います。ただし、プレビルド方式の物件の場合は、竣工前と完成時に分割して支払う形です。その後、物件の引き渡しを行います。
5. タイの不動産投資で失敗した事例
タイの不動産投資で失敗した事例を紹介していきます。
(1) 供給過剰エリアを選んでしまう
タイのバンコクなどは多くの不動産が建設されており、エリアによっては供給過剰になっています。供給過剰エリアの不動産を購入してしまうと、予想よりも不動産価格が上昇しないケースがあるため注意が必要です。こういったエリアの不動産を購入してしまうと、タイの不動産投資で失敗する可能性が高くなります。
(2) プレビルドで購入した物件の建設が止まる
信頼性の低いデベロッパーの物件をプレビルド方式で購入したことにより、不動産会社が倒産してしまい購入した物件の建設が止まってしまったことで投資に失敗したケースです。このケースでは、先に支払った購入費の一部が返金されなかったうえに、物件も手に入れることが出来ませんでした。
上記のような事態にならないように、信頼性の高いデベロッパーから購入することをおすすめします。
(3) 相場より高い不動産を購入してしまう
仲介会社から契約を急かされて契約したことにより、相場よりも高く買ったケースです。このように仲介会社に騙されるケースも多いため、注意してください。
6. まとめ
タイは東南アジアの国の中でも現地に住んでいる日本人が多く、日本人の不動産会社が見つけやすいため、不動産投資がしやすい国です。ただし、新興国でもあるため注意点も多く、特徴などをよく理解して投資することが重要になります。この記事をタイで不動産投資を検討する際の参考にして頂けると幸いです。
Asset Oceanが根本的に解決を目指す課題は、海外不動産投資のハードルを下げ、市場を活性化させることです。