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フィリピンでの不動産投資の特徴は?成功するためのコツや手順を解説!

フィリピンでの不動産投資の特徴は?成功するためのコツや手順を解説!
「フィリピンの不動産投資にはどういったメリットデメリットがあるのかを知りたい」

「フィリピンで不動産投資をするときのポイントを知りたい」

上記のように、フィリピンでの不動産投資に興味を持っている方は少なくありません。発展途上国であるフィリピンは、経済成長や人口増加など不動産市場が拡大する環境が整っており将来性が高い国だからです。

ただし、不動産市場は発展途上であるため、信頼出来るデベロッパーが少ないなどの注意点も少なくありません。そこで、この記事ではフィリピンで不動産投資をするときのメリットや注意点、購入手順、成功するためのポイントなどについて詳しく解説しています。

フィリピンでの不動産投資を検討している方は最後まで読んで参考にしてみてください。

 

1. フィリピンで不動産投資をする際のメリット

 

 

まず、最初にフィリピンで不動産投資をするメリットを押さえておきましょう。

 

フィリピンで不動産投資をするメリットは以下の3つです。

 

(1)経済成長が著しい国である

(2)人口増加からキャピタルゲインとインカムゲインが期待出来る

(3)日本と比べて物件価格が安い

 

それぞれについて解説します。

 

 

 

(1) 経済成長が著しい国である

フィリピンは経済成長が著しい国であるため、物価や不動産価格も上昇している状況です。2020年の経済成長率は新型コロナウイルスの影響で、マイナス9.5%の低成長になっていましたが、2021年には6.7%の経済成長が予測されています。

 

参考資料:大和総研

 

また、2012年から2018年までの6年間は6%以上の経済成長率を記録しており、2018年に物価上昇率も5.2%と大きく上昇していました。

参考:外務省

 

上記のように経済成長が著しい国であるため、不動産価格の上昇を期待することが可能です。

 

 

(2) 人口増加からキャピタルゲインとインカムゲインが期待出来る

フィリピンは人口増加から不動産需要も上昇し、キャピタルゲインとインカムゲインを期待することが可能です。2018年の人口は約1億600万人で、2050年には、1億4400万人になると予測されています。

参考:経済産業省

 

上記のように今後も人口増加が続き、不動産需要も増加が予想されるため、不動産価格上昇と家賃の上昇も期待することが可能です。

 

 

(3) 日本と比べて物件価格が安い

フィリピンの物件価格は、日本と比べると物件価格が安いため、少ない資金で投資することが可能です。ただし、フィリピンの不動産投資で金融機関から融資を受けることは非常に難しいため、自分の資金で購入費を賄う必要があります。ある程度の資金があり、日本の不動産投資よりも少ない資金で不動産投資をしたい場合には、フィリピンの不動産投資がおすすめです。

 

 

 

 

2. フィリピンで不動産投資をする際のデメリット

 

フィリピンで不動産投資を行う際のデメリットは以下の4つです。

 

(1)プレビルド方式である

(2)信頼出来るデベロッパーが見つけにくい

(3)投資出来る物件がコンドミニアムなど高級な物件のため入居者が限られる

(4)中古不動産市場が発展途上のため売却に時間が掛かる

 

それぞれについて説明していきます。

 

 

 

(1) プレビルド方式である

フィリピンの多くの物件がプレビルド方式を採用しています。プレビルド方式とは物件の建設前に購入を決定し、購入費の一部を支払い建設途中や建設後に残りを支払う形式のことです。そのため、購入費の一部を支払った後に、デベロッパーに不測の事態があり建設が中断した場合は、購入費が返金されない可能性があります。こういったリスクがあるため、プレビルド方式の物件は注意が必要です。

 

 

(2) 信頼出来るデベロッパーが見つけにくい

フィリピンのデベロッパーは、客層によってグループ会社を分けているケースもあるため、信頼出来るデベロッパーかどうかを見極めることが重要です。例えば、大手デベロッパーのグループの会社であっても、質のよくない低所得向けの不動産を中心に取り扱っている会社もあります。こういった物件は将来的に修繕費用が必要になるといったリスクがあるため、注意が必要です。このように信頼出来るデベロッパーかどうかを慎重に見極めるようにしてください。

 

 

(3) 投資出来る物件がコンドミニアムなど高級な物件のため入居者が限られる

フィリピンは個人の外国人による土地の所有が認められていないため、主要な投資物件はコンドミニアムになります。コンドミニアムは高級物件であることが多いため、入居者は現地に住む外国人や現地の富裕層が対象です。上記のように入居者が限られるため、空室のリスクが高くなります。

 

 

(4) 中古不動産市場が発展途上のため売却に時間が掛かる

フィリピンは中古不動産市場が発展途上のため、中古物件は売却までに時間が掛かります。また、前述したように高級不動産になるため、売却先も限られるので売却までに時間が掛かる可能性も高いです。そのため、あらかじめ出口戦略を考えておくようにしてください。

 

 

 

 

3. フィリピンで不動産投資を成功させるためのポイント

 

 

フィリピンで不動産投資を成功させるポイントは以下の3つです。

 

(1)信頼出来るエージェントを見つける

(2)信頼出来るデベロッパーの不動産を購入する

(3)フィリピンの情勢を常に集めておく

 

それぞれについて説明します。

 

 

 

(1)信頼出来るエージェントを見つける

フィリピンで不動産投資を成功させるために最も重要なのが、信頼出来るエージェントを見つけることです。言葉の壁もあるうえに、外国であるため現地の情報が集めにくく、エージェントに頼ることが多くなるためです。信頼出来るエージェントからの情報は正確性も高いため、良い物件を選べるなど投資に成功する可能性が上がります。

 

 

(2)信頼出来るデベロッパーの不動産を購入する

前述のデメリットでも説明したように、デベロッパーの選択は非常に重要です。そのため、日系のデベロッパーやコンドミニアムの建設実績がある大手のデベロッパーを選ぶことをおすすめします。

 

 

(3)フィリピンの情勢を常に集めておく

フィリピンは発展途上国であるため、国の情勢を把握しておくことが先進国よりも重要です。例えば、政権交代で法律がかわる可能性もありますし、不動産の過剰供給により不動産価格が下落する可能性もあります。情報を常に集めて不測の事態が発生したら、すぐに対応出来るようにしておいてください。

 

 

 

 

4. フィリピンで不動産を購入するときの手順

 

 

フィリピンで不動産を購入するときの手順は以下の5つです。

 

(1)フィリピンの不動産投資に強い仲介会社を探す

(2)現地視察を行う

(3)売買契約する

(4)ローンの申し込み

(5)決済と引き渡し

 

それぞれについて説明していきます。

 

 

 

(1)フィリピンの不動産投資に強い仲介会社を探す

インターネットやセミナーなどに参加して、フィリピンの不動産投資に強い仲介会社を探します。前述したように信頼出来る会社を見つけることが、不動産投資で成功するために非常に重要です。そのため、仲介会社を探す際は妥協せずに時間を掛けて慎重にするようにしてください。

 

 

(2)現地視察を行う

仲介会社からの情報や立地の状況などを、確かめるために現地視察を行うことをおすすめします。現地視察をすることで、フィリピンの国の雰囲気も感じとることが出来ますし、話を聞いただけではわからない部分を知ることが可能です。このように現地視察を行うことで投資が成功しやすくなるうえに、納得感を持って投資することが出来ます。

 

 

(3)ローンの申し込み

購入する物件を決めて自己資金が足りない場合、ローンの申し込みを行います。フィリピンの不動産投資に融資してくれる金融機関は少ないですが、あるにはあります。例えば、フィリピンナショナル銀行は日本人向けの不動産投資ローンをあるため、融資を受けることが可能です。

参考:フィリピンナショナル銀行

 

ただし、融資を受ける金融機関は限られているため、金利などを確認して資金計画を立てるようにしてください。

 

 

(4)売買契約する

不動産の購入を決めたら売買契約を行います。仲介会社が間に入っている場合は、日本でいながら契約することが可能です。

 

 

(5)決済と引き渡し

フィリピンはプレビルド方式を採用しているため、購入時に頭金を支払い、完成後に残金を支払う形です。購入費をすべて支払った後に、物件の引渡しが行われます。

 

 

 

 

5. まとめ

 

フィリピンの不動産投資は他の海外不動産投資と比べて利回りが高く、不動産価格の上昇も期待出来る将来性の高い国です。ただし、不動産市場がまだ成熟しておらず、信頼性の低いデベロッパーもあるため注意が必要になります。

この記事をフィリピンで不動産投資を検討する際の参考にして頂けると幸いです。

 

 

荒木 杏奈
執筆者:荒木 杏奈
Asset Ocean株式会社
海外不動産をもっと身近に感じてもらうための、海外不動産投資・賃貸情報のプラットフォームです。
Asset Oceanが根本的に解決を目指す課題は、海外不動産投資のハードルを下げ、市場を活性化させることです。

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