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海外投資の種類とメリットデメリットとは?詐欺にあわないためのコツを紹介

海外投資の種類とメリットデメリットとは?詐欺にあわないためのコツを紹介
「海外投資のメリットやデメリットが知りたい」
「海外投資にはどういった種類がある?」

海外投資を検討するにあたり、上記のような疑問を持つことは非常に重要になります。国内投資と比較して海外投資は魅力的なメリットが多い一方で、多くの種類がありデメリットも少なくないためです。

そのため、この記事では海外投資のメリットやデメリット、種類について詳しく解説していきます。海外投資を検討する際の参考にして頂けると幸いです。

 

1. 海外投資の種類

 

 

海外投資には、不動産投資だけでなく、様々な種類があります。ここでは、代表的な海外投資の商品を5つ紹介するので確認してみてください。

 

 

(1)外貨預金

外貨預金とは日本国内にある銀行や外国銀行の日本支店で、口座を開設し外国の通貨で預金する投資方法です。一般的に外貨預金は円預金よりも、金利が高いことが多いのが特徴になります。そのため、お金を預けておくだけで日本の銀行で普通預金しているよりも利息を稼ぐことが可能です。

 

ただし、以下の2点の注意点があります。

 

・金利は銀行や預け入れ期間や金額によって異なる

・外貨で預け入れを行うため、日本円に換金する際に為替変動リスクがある

 

特に為替変動リスクでは大きく損をする可能性があるため、換金するタイミングを見極めることが重要です。

 

 

(2)外国債

外国債とは、海外の債券のことです。債券のうち発行者や発行場所、通貨のいずれかが海外であれば外国債と呼びます。利回りが高いことや為替差益が得られる可能性があること、債券であるため基本的に元本が保証されていることが特徴です。

 

ちなみに、もともと安定した投資先ですが、日本の国債と合わせて投資することで通貨や地域の分散投資が出来るためより安定します。万が一海外の債券の償還金が全額支払われない事態になったとしても、日本の国債は利息や償還金を受け取ることが可能なためです。

 

 

(3)外国株式

証券会社で取引口座を開設することで扱えるのが、海外の会社が発行している株式です。海外投資をしたことがない人でも知っている、比較的ポピュラーな海外投資になります。例えば、アメリカのAppleやGoogleといった世界的な企業の株式が代表例です。上記のように知名度の高い安定した企業も多いため、そういった企業の株式を購入することで手堅い成長が期待出来ます。

 

ちなみに、外国株式の投資はアメリカのような先進国だけでなく、インドのような新興国にも投資が可能です。新興国の株式投資では、長期的に大きな成長を期待することができるのが特徴になります。ただし、その分大きなリスクも伴うので、自身が他に持っている資産とバランスを取りながら投資をすることが重要です。

 

 

(4)海外不動産投資

海外にある不動産を購入して、キャピタルゲインやインカムゲインを得る投資方法です。しかし、ひとことに海外不動産投資といっても、新興国か先進国かによっても大きく特徴が異なります。新興国では不動産需要が増加しており不動産価格も上昇しているため大きな収益が期待できる一方で、先進国では大きな収益は望めないものの安定した運用が可能です。反対にリスクは、先進国よりも新興国の方が大きくなるので、大きな収益を求めて新興国に投資する方は注意する必要があります。

 

 

2. 海外投資のメリット

 

 

海外投資のメリットは以下の3つです。

 

(1)通貨分散によってリスク分散出来る

(2)利回りが高いケースがある

(3)為替差益が得られる

 

それぞれについて詳しく解説していきます。

 

(1) 通貨分散よってリスク分散出来る

海外投資では外貨による資産を所持することになるため、必然的に通貨分散をすることになります。この通貨分散はインフレ対策として非常に有効な手段です。

 

では、なぜインフレ対策が必要なのでしょうか?

 

日銀は金融緩和によって物価を2%上昇させると定めており、今後円の価値が下がる可能性が高いためです。円でしか資産を所有していないと、インフレが実現された際に資産が目減りしてしまうことになります。

 

 

(2) 利回りが高いケースがある

海外投資には日本の投資と比較して、利回りが高い商品が多くあります。そのため、日本で投資するよりも稼げる可能性が高いです。例えば、不動産投資の場合はすでに人口減少が始まっており経済成長も鈍化している日本よりも、人口の増加や経済成長が期待出来るカンボジアなどの新興国のほうが物価上昇や不動産需要の増加から不動産価格の値上がりが期待出来ます。このように投資商品によっては海外の商品のほうが、利回りが高いケースも多いため、稼ぎたい人におすすめです。

 

 

(3) 為替差益が得られる

海外投資の中には、為替レートの変動による「為替差益」を得ることが可能な商品が多いです。為替差益とは、1ドル100円のときに100万円分を10,000ドルに換金しておき、1ドル110円のときに換金し直して110万円になった場合、この増えた差額10万円が為替差益といいます。ただし、為替差益は為替相場によっては損失が出るケースも少なくないため、換金するタイミングを見極めることが重要です。

 

 

 

 

3. 海外投資のデメリット

 

海外投資のデメリットは以下の3つです。

 

(1)為替変動のリスクがある

(2)カントリーリスクがある

(3)情報が集めにくい

 

それぞれについて解説していきます。

 

 

(1) 為替変動のリスクがある

海外投資は為替変動により予想した利益よりも、実際に得た利益が少なくなるケースがあります。例えば、1ドル100円のときに100万円分を10,000ドルに換金しておき、1ドル90円のときに換金し直した場合、90万円になります。つまり、前述した為替差益と逆の現象です。このように外貨を利用した投資には為替レートによって、損をする場合もあるので、注意する必要があります。

 

 

(2) カントリーリスクがある

カントリーリスクは投資した国の政治状況などによって、発生するリスクのことです。例えば、政権交代によって法律が改正されることで、その国にある資産が没収されてしまうケースなどを指します。カントリーリスクは先進国よりも新興国の方が高いので、新興国に投資する場合は注意が必要です。また、リスクを軽減するためには、投資した国の情勢を日頃から確認しておくことが重要になります。

 

 

(3) 情報が集めにくい

海外投資は国内の投資と比べて、情報を集めるのが難しいのが難点です。例えば不動産投資の場合は、国内の不動産なら立地や周辺の状況、物件を直接自身の目で確認することが出来ます。一方で、海外の不動産の場合は、現地まで行って直接確認するのも容易ではありません。場合によっては、現地の情報を第三者から集めたものに頼らざる得なくなるケースもあります。

 

 

 

 

4. 海外投資で詐欺にあわないためのポイント

 

 

海外投資で詐欺にあわないためのポイントは以下の3つです。

 

(1)元本保証など必ず儲かるという言葉に注意する

(2)投資先の会社の所在を確認する

(3)運用状況の確認をする

 

それぞれについて説明します。

 

(1) 元本保証など必ず儲かるという言葉に注意する

海外投資も投資であるため、当然リスクがあります。もちろん、米国債のように限りなく安全に近い投資商品もありますが、これも必ずしも絶対ではないので注意が必要です。そのため、「元本が必ず保証される」や「必ず儲かる」ということはありません。こういった言葉を全面に出している会社やリスクについて説明しない会社は、信用出来ない可能性が高いので警戒するようにしてください。

 

 

(2) 投資先の会社の所在を確認する

詐欺会社の場合は、会社の所在地がマンションの一室になっているなど実態がつかめない場合が多いです。そのため、契約をする前に必ず実績など会社の情報を集めるようにしてください。例えば、ホームページに実績などの情報が少なく何の会社かわかりにくい場合は、悪徳な会社である可能性があります。

 

 

(3) 運用状況の確認をする

不動産投資をしたあとの運用状況や、管理状況を確認することは重要になります。運用しているように見せかけて、しばらくしてから雲隠れするということはよくあるケースのためです。上記のような事態にならないためにも、運用状況の報告など詳細を確認するようにしてください。

 

 

 

5. まとめ

海外投資は魅力的なメリットが多くありますが、デメリットも多いです。また、様々な投資方法があり、それぞれ特徴が異なります。そのため、投資を成功させるためにはメリットやデメリットと投資方法ごとの特徴を良く理解することが重要です。この記事では、上記の内容について詳しく解説しているため、海外投資を検討する際の参考にして頂けると幸いです。

 

荒木 杏奈
執筆者:荒木 杏奈
Asset Ocean株式会社
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